2018-01-01から1年間の記事一覧

・フランク・オウエン「空を渡る老人」(『Downwind -高山直之譯詩集-』盛林堂書房) もう10年くらい前からずっと読みたかった作家なので、いいタイミングで読めてよかった。一応筋立てとしては、幻想の中国を舞台に、花園の主である老人とそこを訪れる童子と…

衿沢世衣子『ベランダは難攻不落のラ・フランス』(イースト・プレス)

『シンプルノットローファー』!(単巻バージョンのほうが好き)『ちづかマップ』!読んでいてなぜかいつも心地よい気分にさせられてしまう衿沢さんの最新短編集。初めはタイトルを見て「どんな内容?」とか思ったのですが、それぞれの作品のタイトルをパッチ…

あらゐけいいち『city』(1)(講談社)

見たことのないリアリティのカタチ。新しい新しい楽しい新しい!CITY(1) (モーニング KC)posted with amazlet at 18.07.15あらゐ けいいち 講談社 (2017-03-23)売り上げランキング: 61,685Amazon.co.jpで詳細を見る

短篇小説日和

・アーネスト・ブラマ「絵師キン・イェンの不幸な運命」(「ソムニウム」4号) シノワズリ特集ということで綺麗な小説を期待して手にとったら呆然。なんだこの作品は。今まで読んだ国内海外中国キューバどんな国の小説とも似ていない。英語圏のフランク・オウ…