2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

きれいはきたない きたないはきれい

今月入った池袋のフォー専門店の足元に置いてあったカゴ。店内を思わず見渡して見るとお客さんは自分以外みんなベトナム人で、この注意書きにベトナム語訳が添えられているのに必然性があるように感じられてくる。そう、日本はかくもホスピタリティにあふれ…

昨日の話の続き。この「秋刀魚」18年秋号では、台湾で開かれた「世界最美的教科書展」の会場の様子がたくさんの写真とともに掲載されている。 驚いたのは、大きいテーブルに「デザインの洗練された(と台湾の人が感じてくれている)」日本の教科書が並べられ、…

ふっふー、これ、どこの国の広告でしょう? なんとびっくり、日本ではなく台湾(「秋刀魚」2018年秋号)。この雑誌のコンセプトが「日本文化の発見」であることを差し引いても、小松菜奈と菅田将暉の登場する「nico and…」の一枚がそのまま輸入されているこ…

ホルヘ・ルイス・ボルヘス「Riddle of Poetry」(Norton Lectures)

ある大学の図書館で偶然発見した、ボルヘスの講演CD。敬愛するボルヘスの肉声を、まさかスペイン語ではなく自分が勉強している英語で聞くことになろうとは!ある詩人について、「Worth rereading」などと語ってくれるのがうれしい。 ボルヘスの英語だって「…

「皆川博子の本棚」特製ペーパー

2015年に紀伊國屋書店新宿本店で行われた「皆川博子の本棚」フェア。そこで配布されたペーパーに掲載されているお薦め本リストが以下。 「皆川博子の本棚」特製ペーパー 万葉秀歌(斎藤茂吉)(岩波新書)塚本邦雄の歌集(『塚本邦雄の宇宙』等) 葛原妙子の歌集…

作ってみた。ラオスのひき肉のサラダ、ラーブ。

雪みたいな雨が会場のあたりでは降っていたけど、IELTSを受けてきた。Speakingのセクションで「大人が嘘をつくのはどのくらいシリアスか」という質問をされて、思わず「友達の誕生日のためにサプライズケーキを用意するぐらいのwhite lieくらいならいいんじ…

「「思考は口の中でつくられる」とトリスタン・ツァラは言った。エドモン・ジャベスは言った、「書物は火や水と同じくらい古い」と――そしてわたしたちは知っている、その両方が正しかったのだと。」(ジェローム・ローゼンバーグ『新たなるモデル、新たなるヴ…

池澤夏樹『塩の道』(書肆山田)

旅人の詩集である。旅についての本ではなく、旅人についての本。 旅人というのはつまり一番だまされや すいたぐいの人間で、もう少し先に何かあると思って一生でも歩きつづける 詩人は、このように静かに言い放つ。 波の打ち寄せる海をみて歌い、珊瑚礁の上…