1 :吾輩は名無しである:04/06/21 00:28
筒井の方が面白いのに
3 :吾輩は名無しである:04/06/21 01:53
安部にやろうとしたら死んじゃったから大江に回ったらしい。
4 :吾輩は名無しである:04/06/21 01:55
>>3
筒井は候補にもならなかったの?5 :吾輩は名無しである:04/06/21 01:59
なってねーよ。
つか、外国で読まれた筒井作品って、時かけと唯野教授くらい?
この二作しか読まなかったら、筒井って何者だかわけわからんよな。6 :吾輩は名無しである:04/06/21 02:02
大江の政治力でしょ
大江も殆ど読まれてないと思うけど…27 :吾輩は名無しである:04/06/27 21:22
筒井は頭良すぎるんじゃないかね。
大江も頭いいんだろうけど、ある意味ホームラン級のバカで、そこが逆に作品の迫力になってる。筒井の小説は理論を精緻に作品化してる感じだけど、大江の小説は、本気で現実を言葉で書き換える事ができると信じてるみたいなわけのわからん迫力を感じます。
31 :原子子猫:04/06/28 04:45
筒井文学と言えるものがあるというのが前提の話になるけど、
それら一連の作品は、結局は「日本語」であることを、過剰に意識した上で成り立ってるわけじゃん。
「虚人たち」とか「残像に口紅を」なんて、英語化されるとしたら、それこそありえないほどの作業を必要とするわけじゃん。
筒井文学の文学性は、日本語であること自体に大きく依拠してるわけだから、世界的な賞に値するかって言ったら難しいよ。
「虚航船団」「夢の木坂分岐点」あたりだけで評価されるとしたら、それはそれで筒井がかわいそうだしね。
ま、仕方ないんじゃないの。32 :吾輩は名無しである:04/06/28 04:52
31の理屈は成り立たないよ
そもそもジョイスとかどう考えるんだよ33 :原子子猫:04/06/28 05:49
あー。ジョイスのことは確かにチラリと頭をよぎった。あれは日本語では読めないな…
恥ずかしながら、「ユリシーズ」の文体の遊びについては、「お厚いのがお好き」で初めて知ったくらいの知ったかっぷりなので、ジョイスがどれくらい評価されてる作家なのかはいまいちよくわからん。ノーベル賞とったの?
たださ。
スレズレを誘発しそうだが、何だかんだ言ってジョイスは英作家だってのも重要じゃん?34 :吾輩は名無しである:04/06/28 11:17
いやいや、そもそも詩はその言語の固有性をまず引き出さないと駄目だったりするし
これはドイツ語だろうとペルシア語だろうと同じ。
英語には限られない。31の意図を汲みとり直すと、こうかな?
筒井は日本でしか通用しない「慣習」に寄りかかりすぎていると。ジョイスなどは逆に、
英語全体を作り替えてやるぐらいの迫力がある。
そしてその力が英語圏以外の人間にも伝わるんじゃないかな。筒井の話芸は、
例えばポルトガルのお笑い芸人に日本人が興味を持ちにくいようなものでは。43 :吾輩は名無しである:04/06/29 07:15
粘着ではないが、作品は全部読んでいるから一応ファンのはしくれと言える…かな。
で、書かせてもらうと
>>27 うまい評価だと思う、特に大江評は至言。
>>34 に大筋で同意ですがね
日本語という言語を話芸的に繰る手腕を誇ってきたのはたしかだし。
ただそれだけには納まらないところが筒井でしょう。
『幻想の未来』と『夢ノ木坂交差点』と『敵』を並べてみても
量的だけではなく質的にも、見るべきものはある。ノーベル賞は論外だとしても。116 :sage:04/09/14 13:09:00
筒井以降に現れた作家は常に表現の限界とその突破を試みた筒井作品から逃れられない
のではないかと思う。少なくとも物語形式や言語表現について敏感な作家ならば。もちろん、それ以外の文学の豊穣について否定しているわけじゃなく、従来の文学に退屈
さを感じている自覚的な作家にとっては無視できない位置に登り詰めたことは認めてもいい
のでは?って、あまり誉め過ぎるとマンセーって感じがするのでこの辺で止めとくが、最近の枯れ方
は皆どう思っているのだろう?
晩年まで走り続けた石川淳のような突き進み方はもう筒井には見られないのだろうか。まあ、そうだとしても彼の作品の功績が損なわれるわけではないけれどもね。
117 :吾輩は名無しである:04/09/14 14:17:21
>最近の枯れ方は皆どう思っているのだろう?
作家としてはちょっとさびしいとは思うが、豪邸に住んで、好きなときに
小説を書き、若い頃に目指していた役者の活動もして、中原や町田みたい
な若手作家の旗手からラノベ作家に至るまで幅広く尊敬を受け・・という
のは70過ぎの老人としては幸せすぎる老後だと思う。
118 :暇人:04/09/14 14:22:40
筒井は作家としてより三流役者としてグダグダ生きて行くのが良いんだろうな。
もう書く事に意義を感じてないんじゃないかな?119 :117:04/09/14 14:44:11
書こうとしても中原昌也みたいに壊れた作品が書けないからもうあまり
書かない、と言ってた。
でも70過ぎて、中原に嫉妬したり、ラノベを読んだり、「動物化する
ポストモダン」を読む感性の若さはすごいと思う。普通はできんぞ。
だから、個人的には小説家としての能力が枯れたのなら、筒井には評論家
として活躍してほしい。
今の状態でも福田とか東よりは目利きとして信頼できると思う。(以下略)
27の書き込みがおもしろい。
大江健三郎は言葉のちからによって現実そのものを変革できると本気で信じていて、そのことが作品の異様な迫力につながっている、と。