ウンコ is cool

むかしミクシイに、「ウンコ is cool」というコミュニティがあった。アイコンは、テーブルにバナナを重ねて巻きグソに模した写真。ユーザーが参加することに目的なんてなく、ただの一種の悪ふざけだ。それでも、そんなバッドテイストに共感するひと、ここにあつまれ。

ウンコについて問うことは難しい。ウンコ味のカレーとカレー味のウンコ、どちらかを食べなければいけないとしたらどっち?どっちの料理ショーをあまり見ることのなくなった今でも、幼年期に投げかけられたこの問いは、大きなナゾであり続けている。

世の中の男子は、ウンコ派とチンコ派に大別できる。ほんとうはできないかもしれないけど、できることにする。チンコ派は強い。早熟だし、強度がある。くらべて、ウンコ派はじっくり型だ。いっけん優柔不断にみえるけれど、コツコツと物事に取り組むのが得意。トイレに何時間もこもることだってできる。

思春期のどこかで、たいていの男子はセックスについて知る。チンコ派は、くり返させてもらうけれど、たしかに強い。けれど、ここでチンコ派は……どう言えばいいか。たとえば、セックスというものを知った瞬間、ショックを受ける男子は多いと思う。このとき、チンコ派のチンコへのこだわりは、セックスのほうに向かいすぎてしまうのではないかというのが個人的な関心事なのだ。大きいとか大きくないとか、そのあたりで探求心がストップしてしまうのだとしたら、少し残念な気もする。

さて、そのころウンコ派は何をしているんだろうか。知ったこっちゃない、たぶんまだトイレにこもってでもいるんだろう。ただ、ウンコ派は、スロースターターではあっても、粘り強いタイプであるとは思いたいのだ。ウンコだけに伸びしろがある(ウンコだけに)。こういうふうに言い換えることもできるかもしれない。チンコ派は先攻逃げきり型、ウンコ派はラストスパート型。どちらに勝算があるかということについては、一概に言えない。たぶん、なんでもいいから、目標に向けて前進することが大切なのだ。

ウンコをモチーフにしたフィクションは数多い。いくつかあげてみようかと思ったが、すでに紙幅が尽きた。実はこのテキストをタイプしているのはトイレで、トイレットペーパーが足りないことに気づいたのだ。わお、だれかボスケテ