ジェフ・ライマンによる日本SF宣伝のポスト

とあるきっかけで12月にジェフ・ライマン氏と少しだけやりとりをしたのですが、そこから派生して(?)ライマン氏が日本SFを宣伝してくれています。

以下、事のなりゆき。19年にダブリンで行われたワールドコンにおいて、星雲賞の授賞式と日本SFの紹介を兼ねた「星雲賞授賞式および日本SFの現在」というパネルがありました(司会・巽孝之、ほかに登壇者として藤井太洋小谷真理、平井博英)。この場にいたジェフ氏はPowerpointで取り上げられた作品群(『第六大陸』『ハイブリッド・チャイルド』『神聖代』など英語で現在入手できる日本SF)に興味を持ち、訳された本の名を自分なりにメモしたようです。

さて、ジェフ氏は近年アフリカSFの普及や作家の支援に力を注いでおり(Strange Horizonsの充実した記事を参照)、Facebookで「African Science Fiction and Fantasy Reading Group」というアフリカSF&ファンタジーの書き手と読者のためのグループを主催・管理しています(公開だが承認制)。このグループ内で1月2日に上記日本SFのリストを「The Beautifully presented ceremony」といったコメントとともに紹介してくれています。氏の発言およびScience Fiction & Fantasy Translation Awardsに協力しているという事実、「征たれざる国」に見られる作品思想から考えても、氏が親アジアの感情を抱いてくれているとみてもよさそうな気がします。なお、Facebookのグループには投稿の検索機能があるので、上記グループで「Dublin」などと入れてみると該当のポストにたどり着けるはずです。