2019~2020年の新刊からではなく、この二年間に読んだ本・マンガからの個人的な収穫。
この種の記事をわざわざ上げるのは本当にひさしぶり。と言っても、学生時代の半分も読めるわけはないわけで、一年ではなくおよそ700日という長さを振り返ってみることにした。
今やもっとも愛着のあるジャンルが「海外詩」という身分からするなら、slow readingというおこないには進んでとっぷり身を浸したいし、日本語でも外国語でももっと辞書を引きながら読めばよかったという反省もある。
ここにあげなかったものとしては、本としては読むことができなかったけど、TEDその他で触れたスティーヴン・ピンカーの一連の主張を、アフターコロナにおいても十分適用できる可能性のある〈進歩的な〉未来学の破片として胸にしまい込んでおきたい。
永田耕衣『しゃがむとまがり』(コーベブックス)
朱天心『古都』(国書刊行会)
蜂飼耳『空を引き寄せる石』(白水社)
イタロ・カルヴィーノ『Under the Jaguar Sun』(Harcourt)
エルンスト・ユンガー『大理石の断崖の上で』(岩波書店)
Pemi Aguda “Manifest”(「GRANTA」公式サイト、2019)
ジュディス・ライト『クルーラの黄昏』(審美社)
ヌーラ・ニー・ゴーノル『ファラオの娘』(思潮社)
スワヴォーミル・ムロージェク『OBRAZACH』
三島芳治『児玉まりあ文学集成』(1)(リイド社、2019)
Jock Sturges『Fanny』(stadl)
Jo Spence『Putting myself in the Picture』
Remedios Varo『Remedios Varo: The Mexican Years』(Rm Verlag)
Okama『Okamarble Completion』(KADOKAWA)
ヨシフ・ブロツキー+イーゴイ・オレイニコフ『ちいさなタグボートのバラード』(東京外国語出版会、2019)
赤松美和子・若松大祐編『台湾を知るための60章』(明石書店)
水野俊平『台湾の若者を知りたい』(岩波ジュニア新書)
川島小鳥『未来ちゃん』(ナナロク社)
綾女欣伸「私たちがまた穏やかにならないように」(「現代詩手帖」2019年5月号)
秋草俊一郎『「世界文学」はつくられる 1827-2020』(東京大学出版会、2020)より「第3章 全集から部分集合へ、さらなるエディションへと 2004-2018」
トーマス・シェリング「ミクロ動機とマクロ行動」(『ミクロ動機とマクロ行動』勁草書房)
スーザン・スチュワート「欲望のオブジェ」(今福龍太、沼野充義、四方田犬彦編『世界文学のフロンティア ノスタルジア』岩波書店)
川田順造「サバンナへの夢、そして三〇年ののち」(『文化人類学とわたし』青土社)
奥井潔『奥井の英文読解』(駿台文庫)