日韓の名字の比較

「ことばと文化の日韓比較」という副題の付された任栄哲、井出里咲子 『箸とチョッカラク』(大修館書店)。この中で日韓の名字を比較するコラムがあって、「金」「李」「朴」が韓国の名字では多数を占めるというのは本を読む前から知っていたけど、韓国の名字は286種、日本では13万種あると具体的なデータが示されていて目からウロコ。ちなみに中国はおよそ3500種とのこと(上記、すべて本が刊行された当時の数字)。

韓国の名字は一字がほとんどというのはなんとなく把握していたけど、二字はごく少数、三字以上は「そもそも存在しない」というのも知らなかった。そのため、韓国の人が「金田一春彦」というような日本の名前に出会うと、場合によっては「かねだ・いちはるひこ」と区切って読んだりもしてしまうそうな。ところでこの文章を見ているみなさんは、四字、五字以上の日本人の名字をどのくらい思いつきますか?