ボブ・ショウ「去りにし日々の光」、ディヴィッド・I・マッスン「二代之間男」、イアン・ワトスン「「超低速時間移行機」、キース・ロバーツ「猿とプルーとサール」、ジョゼフィン・サクストン「障壁」、ジョージ・コリン「マーティン・ボーグの奇妙な生涯」、バリントン・ベイリー「災厄の船」……イギリスの小説って数としてはあまり読んでいないんだけど、英国SF短篇って自分の読書史の中で妙な存在感を占めている。

一般化すべきではないかもしれないけど、「伝統に裏打ちされた一種の保守主義(水鏡子)」と規範からの逸脱がなぜか同居しうる懐の深さというか、オルタナティブなものを許容する包容力みたいなものがあるのかなとか勝手に推測。推測というより願望のようなものかもしれないけれど。

アメリカでは拒絶されやすいものでも受け止めてくれる媒体であるのだとしたら、マンガにおける「ガロ」や「アックス」のようなものとして一時期のinterzoneとかを捉えうるのだろうか、とか。