・東日本大震災、留学への準備、身内の不幸などによって不可避的に文脈が変わらざるを得なかった2011年までに読んだ「大好きな本」。
・ほぼすべてが2011年までに読んだ本だが、「2011年までに着手して、読み了えたのは2012年以後」の本も数冊だけ含まれる(『空を引き寄せる石』など)。
・リストを作り始めたのは2014年くらいだったと思うが、幸いなことに復刊された本も少なくない。作品集などは復刊されると収録作に異同が出る場合もあり、そのそれぞれを調べることはあきらめ、書誌情報は原則当時のままにしてある。
荒巻義雄『神聖代』(徳間文庫)
大江健三郎『いかに木を殺すか』(文春文庫)より「もうひとり和泉式部が生まれた日」
蜂飼耳『空を引き寄せる石』(白水社)
室生犀星『日本幻想文学集成 室生犀星 蜜のあはれ』(国書刊行会)
尾崎翠『ちくま日本文学 尾崎翠』(筑摩書房)より「第七官界彷徨」
稲垣足穂『日本幻想文学集成 稲垣足穂 白鳩の記』(国書刊行会)
江戸川乱歩『日本幻想文学集成 江戸川乱歩 パノラマ島綺譚』(国書刊行会)
正岡容『正岡容集覧』(仮面社)より「風船紛失記」「ルナパークの盗賊」
『書物の王国 奇跡』(国書刊行会)
池澤夏樹『塩の道』(書肆山田)
村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』(新潮文庫)
川上弘美『龍宮』(文春文庫)
野間宏『暗い絵・顔の中の赤い月』(講談社文芸文庫)より「顔の中の赤い月」
イタロ・カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』(ちくま文庫)
イタロ・カルヴィーノ『レ・コスミコミケ』(ハヤカワepi文庫)
イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』(河出文庫)
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』(岩波文庫)
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『創造者』(岩波文庫)
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『アトラス』(現代思潮新社)
カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』(ハヤカワ文庫SF)
カート・ヴォネガット『ヴォネガット、大いに語る』(ハヤカワ文庫SF)より「ビアフラ 裏切られた民衆」
筒井正明『真なる自己を索めて』(南雲堂)より「神とは<いのち>のこと カート・ヴォネガット『屠殺場五号』」
アーシュラ・K・ル=グィン『闇の左手』(ハヤカワ文庫SF)
サミュエル・R・ディレーニ『時は準宝石の螺旋のように』(サンリオSF文庫)
サミュエル・R・ディレーニ『エンパイア・スター』(サンリオSF文庫)
コードウェイナー・スミス『鼠と竜のゲーム』(ハヤカワ文庫SF)
コードウェイナー・スミス『シェイヨルという名の星』(ハヤカワ文庫SF)
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『愛はさだめ、さだめは死』(ハヤカワ文庫SF)
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『故郷から10000光年』(ハヤカワ文庫SF)
シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』(河出文庫)
シオドア・スタージョン『海を失った男』(河出文庫)
ブライアン・オールディス『地球の長い午後』(ハヤカワ文庫SF)
J・G・バラード『ヴァーミリオン・サンズ』(ハヤカワ文庫SF)
J・G・バラード『終着の浜辺』(創元SF文庫)より「終着の浜辺」
アンナ・カヴァン『ジュリアとバズーカ』(サンリオSF文庫)
ロバート・シルヴァーバーグ『夜の翼』(ハヤカワ文庫SF)
R・A・ラファティ『九百人のお祖母さん』(ハヤカワ文庫SF)
ジョン・ヴァーリイ『残像』(ハヤカワ文庫SF)より「残像」
「SFマガジン」1975年5月号よりマイクル・ビショップ「宇宙飛行士とジプシー」
グレッグ・イーガン『しあわせの理由』(ハヤカワ文庫SF) より「しあわせの理由」
ピーター・S・ビーグル『最後のユニコーン』(ハヤカワ文庫FT)
ロード・ダンセイニ『時と神々の物語』(河出文庫)より『ペガーナの神々』
ダンセイニ卿『ヤン川の舟唄』(国書刊行会)
A・E・コッパード『郵便局と蛇』(ちくま文庫)
「幻想と怪奇」2号よりジェイムズ・ブランチ・キャベル「月蔭から聞こえる音楽」
リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』(河出文庫)
ジュール・シュペルヴィエル『沖の少女』(教養文庫)
アレクサンドル・グリーン『深紅の帆』(フレア文庫)
ハンス・ヘニー・ヤーン『鉛の夜』(現代思潮社)
マルセル・シュウォッブ『黄金仮面の王』(コーベブックス)※矢野目源一訳のもの
マルセル・シュオブ『モネルの書』(南柯書局)
アンリ・ボスコ『シルヴィウス』(新森書房)
ジュリアン・グラック『森のバルコニー 狭い水路』(白水社) より「狭い水路」
ジュリアン・グラック『アルゴールの城にて』(岩波文庫)
オクタビオ・パス『大いなる文法学者の猿』(新潮社)
ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』(新潮社)
スティーヴン・ミルハウザー『イン・ザ・ペニーアーケード』(白水uブックス)
スティーヴン・ミルハウザー『バーナム博物館』(白水uブックス)
アントニオ・タブッキ『ベアト・アンジェリコの翼あるもの』(青土社)
ミルチャ・エリアーデ『ムントゥリャサ通りで』(法政大学出版局)
今福龍太・沼野充義・四方田犬彦編『世界文学のフロンティア3 夢のかけら』(岩波書店)
オスカー・ワイルド『院曲 撒羅米』(講談社文芸文庫、サバト館ほか)※日夏耿之介訳のもの
ジョイス・マンスール『充ち足りた死者たち』(マルドロール)
マルグリット・ユルスナール『火』(白水社)
『書物の王国 夢』 (国書刊行会)よりディラン・トマス「果樹園」
アルベール・サマン『青き眼の半獣神』(森開社)
アナイス・ニン『ガラスの鐘の下で』(響文社)
トーマス・マン『トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す』(新潮文庫)
クロード・シモン『盲いたるオリオン』(新潮社)
アレッホ・カルペンティエール『バロック協奏曲』(サンリオSF文庫)
モーリス・ブランショ『白日の狂気』(朝日出版社)より「白日の狂気」
サミュエル・ベケット『伴侶』(書肆山田)
アニー・ディラード『石に話すことを教える』(めるくまーる)
アニー・ディラード『本を書く』(パピルス)
伊良子清白『孔雀船』(岩波文庫)
西脇順三郎『Ambarvalia 旅人かへらず』(講談社文芸文庫)
瀧口修造『瀧口修造の詩的実験 1927~1937』(思潮社)
左川ちか『左川ちか全詩集』(森開社)
帷子耀『スタジアムのために』(書肆山田)
山本陽子「遥るかする、するするながら3」(『山本陽子全集2』漉林書房)
橋本真理『幽明婚』(深夜叢書社)
朝吹亮二『密室論』(七月堂)
河野道代『花・蒸気・隔たり』(panta rhei)
廿楽順治『たかくおよぐや』(思潮社)
江代充『梢にて』(書肆山田)
中尾太一『数式に物語を代入しながら何も言わなくなったFに、掲げる詩集』(思潮社)
倉田比羽子『種まく人の譬えのある風景』(書肆山田)
小池昌代『もっとも官能的な部屋』(書肆山田)
粕谷栄市『世界の構造』(詩学社)
松浦寿輝『青の奇蹟』(みすず書房)より「書物、あるいは世界の構造」
入沢康夫『遐い宴楽』(書肆山田)
多田智満子『川のほとりに』(書肆山田)
金子千佳『婚約』(思潮社)
高橋優子『薄緑色幻想』(思潮社)
中村葉子『夜、ながい電車に乗って』(ポプラ社)
大滝和子『人類のヴァイオリン』(砂子屋書房)
安藤美保『水の粒子』(ながらみ書房)
安井浩司『乾坤』(冥草舎)
ヴィスワヴァ・シンボルスカ『橋の上の人たち』(書肆山田)
ヴィスワヴァ・シンボルスカ『終わりと始まり』(未知谷)
パウル・ツェラン『誰でもないものの薔薇』(静地社)
フェルナンド・ペソア『ペソア詩集』(思潮社)
白鳥友彦編訳『月と奇人』(森開社)
『世界×現在×文学 作家ファイル』(国書刊行会)
菅野昭正『変容する文学のなかで』(集英社)
和田忠彦『声、意味ではなく』(平凡社)
岩崎力×菅野昭正×清水徹×平岡篤頼「回帰不能点への道」(『早稲田文学』2003年3月号)
「NW-SF」1~20号より「ぷれみなりいのおと」
若島正『乱視読者の新冒険』(研究社)
筒井康隆『悪と異端者』(中公文庫)
高橋源一郎『文学がこんなにわかっていいかしら』(福武文庫)
矢川澄子『反少女の灰皿』(新潮社)
矢川澄子『わたしの気まぐれAtoZ』(大和書房)
「現代詩手帖」1985年1月号よりオクタビオ・パス×吉岡実×大岡信×渋沢孝輔×吉増剛造「言語と始源」
『日本幻想作家名鑑』(幻想文学出版局)
風間賢二『いけない読書マニュアル』(自由国民社)
「SFマガジン」2006年4月号より「プロ投票者アンケート全回答」
「別冊奇想天外 SFファンタジイ大全集」
水鏡子『乱れ殺法SF控え』(青心社)
中野渡淳一『漫画家誕生』(新潮社)
『リテレール別冊 読書の魅惑』(メタローグ)
『リテレール別冊 文庫本の快楽』(メタローグ)
ぼくらはカルチャー探偵団編『読書の快楽』(角川文庫)
ぼくらはカルチャー探偵団編『短篇小説の快楽』(角川文庫)
坂崎千春『片想いさん』(文春文庫)
佐野英二郎『バスラーの白い空から』(青土社)
四方田犬彦『星とともに走る』(七月堂)より「一九七九年 ソウル」
『世界古本探しの旅』(朝日新聞社)
ジャン・ジュネ『ジャン・ジュネ全集3』(新潮社)より「犯罪少年」※曽根元吉訳のもの
吉岡実『うまやはし日記』(書肆山田)
土方巽+吉増剛造『慈悲心鳥がバサバサと骨の羽を拡げてくる』(書肆山田)
三浦恵『音符』(河出書房)
川田喜久治『聖なる世界』(写真評論社)
奈良原一高『人間の土地』(リブロポート)
Jock Sturges『Life Time』(Steidl)
『サー・ローレンス・アルマ=タデマ』(トレヴィル)
吉田博『吉田博 全木版画集』(阿部出版)
ウィリアム・M・ティムリン『星の帆船』(立風書房)
ウィンザー・マッケイ『夢の国のリトル・ニモ』(PARCO出版)
Shaun Tan『The Arrival』(Arthur a Levine)
クリス・ヴァン・オールズバーグ『ハリス・バーディックの謎』(河出書房新社)
デイヴィッド・ウィーズナー『漂流物』(ブックローン出版)
セーラ・L・トムソン+ロブ・ゴンサルヴェス『終わらない夜』(ほるぷ出版)
成田雅子『いちょうやしきの三郎猫』(講談社)
Patrick Woodroffe『Hallelujah Anyway』(Paper Tiger)
三五千波『ソウルレスポップ』(同人誌、あまりもの)
高野文子『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』(マガジンハウス)
岡崎京子『Pink』(マガジンハウス)
『ネオデビルマン』(3)(講談社)より黒田硫黄「ゼノンの立つ日」
森雅之『追伸』(バジリコ)
業田良家『詩人ケン』(マガジンハウス)
椎名品夫『眉白町』(講談社)
・補遺
ばるぼら『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』(翔泳社)
「風と薔薇」5号よりジョルジュ・ペレック「冬の旅」
「SFマガジン」1998年3月号よりジョン・クロウリー「消えた」
ジャック・デリダ『滞留』(未来社)よりモーリス・ブランショ「私の死の瞬間」
ナサニエル・ホーソーン『人面の大岩』(国書刊行会)
荒俣宏編『英国ロマン派幻想集』(国書刊行会)よりダンテ・ガブリエル・ロセッティ「召された乙女」
ジュリアン・グラック「漁夫王(抄)」 (「現代詩手帖」2008年5月号)
ジュリアン・グラック『大いなる自由』(思潮社)
「ユリイカ」「特集 J・G・バラード」より浅田彰×日野啓三「テクノロジーの誘惑」
オクタビオ・パス『鷲か太陽か?』(書肆山田)
中尾太一「ファルコン、君と二人で写った写真を僕は今日もってきた」(「現代詩手帖」2006年11月号)
盛田志保子『五月金曜日』(晶文社)
久世光彦『人恋しくて』 (中公文庫)
ゲオルク・ハイム『モナ・リーザ泥棒』(河出書房新社)
アラステア『アラステア画集』(サバト館)
清原啓子『清原啓子作品集』(美術出版社)
フランソワ・プラス『最後の巨人』(ブックローン出版)
デイヴィッド・ウィーズナー『フリーフォール』(ブックローン出版)
ヴェラ・レーンドルフ+ホルガー・トリュルシュ『ヴェルーシュカ』(リブロポート)
『ベルナール・フォコン作品集』(トレヴィル)
文月悠光『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)
平出隆『家の緑閃光』(書肆山田)
李禹煥『立ちどまって』(書肆山田)
黒瀬勝巳『幻燈機のなかで』(編集工房ノア)
友原康博『いざつむえ』(編集工房ノア)
吉田一穂『吉田一穂詩集』(岩波文庫)
こうの史代『長い道』(コアコミックス)
須田信太郎『ウルティモ・スーパースター』(エンターブレイン)
・補遺その2 個人ウェブサイト
翻訳作品集成
みだれめも(水鏡子)
迷宮旅行者
いやごと