英語圏では翻訳と感じさせない翻訳が好まれる傾向がある、とものの本には書いてある*。でもわたしは、翻訳書を読んでいるときに、それぞれの翻訳家の体臭を眼と鼻と脳とで記憶し、次に同じにおいがいつ鼻孔をくすぐるのか、ノラ犬のように愉しみとしている。…
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