2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

The book as furniture. Shelved rows of books warm and brighten the starkest room, and scattered single volumes reveal mental processes in progress, books in the act of consumption, abandoned but readily resumable, tomorrow or next year. By…

A Note on Translators' Notes

(日本文学の翻訳に関わる方向けに別の場所で書いた記事ですが、こちらにも転載します)From the standpoint of its history, translation is umbilical to the Japanese language. In other words, one cannot emphasize enough on how much tremendous effec…

「多様性」という漢字三文字をジッと見つめても、それはあまりに端的で素っ気なく、多様性の「た」の字もないように感じられる。それは英語のdiversityだって同じ。南アフリカの人と初対面で話すと、「My country is a rainbow nation!」とよくニコニコしな…

あくまできょうの気分で、自分のお気に入り映画を少しばかり並べてみる。何作か、映画ではなく短篇の映像作品といったほうが正しいものも入っております。2001年宇宙の旅(アメリカ) ミツバチのささやき(スペイン) はちどり(韓国) 牯嶺街少年殺人事件(台湾) …

CSFDB(中文科幻数据库)中国の作家の方から教えてもらった中国のSFデータベース(リンクはトップページではありません)。たとえばロバート・シルヴァーバーグの項をのぞくと、『夜の翼』が第三回星雲賞海外長編部門受賞、などといった日本での賞の受賞歴まで書…

2023 New and Upcoming Japanese Fiction Releases Here’s a great webpage where you can find Japanese literary fiction works that will be published in English-speaking countries. This makes me rejoice because it includes not only the latest w…

Amazon.frで、日本の作家性の強いマンガから『ドグラ・マグラ』『高丘親王航海記』までをフランス語に訳すパトリック・オノレの名で検索してみると、本当に幅広い作品を訳していて驚く。ユズキカズなんて訳しているのにはびっくりするほかない。 また、よし…

The Translation DatabasePublishers Weeklyが提供している、国を(国も)指定して検索できる翻訳データベース。完全に網羅的ではないかもしれませんが、アメリカで刊行された日本のリテラリーフィクションを年ごとにチェックできます(ただし2008年以降限定)。…

ジョン・アップダイク『アップダイクと私』(河出書房新社)。ちょうど先日、母校の大学図書館で同著者のDue Considerationsを見つけて少しコピーを取ってきたものの、批評・エッセイ集の全体像がまったくつかめずにいた。この本の巻末にある若島正の解説はま…