『最後のユニコーン』で知られるピーター・S・ビーグルは、ラッセル・ホーバン『ボアズ=ヤキンのライオン』に「くやしい。ぼくは本書のような物語を書きたかったのだ」と最上級の賛辞を寄せた。そのホーバンは、ジョン・クロウリーについて、Crowley is one of those necessary writers for whom one has been waiting without knowing it.と述べている。この見えない鉱脈は、一生を捧げて読むに足るアメリカ文学背面史の精髄なのではないか。そんな期待にいつも静かに胸が高鳴ってやまない。(どこかの出版社さん、Giant Bonesを早く出して!)