こういうのが“好きな小説”。美的至福としかいいようがない。天上の音楽。本作は『マリクロワ』という作品の外伝として書かれたらしいけれど、訳者天沢退二郎の惚れこみゆえに、こちらが先に訳されてしまった。たとえば、泉鏡花の『春昼・春昼後刻』を偏愛す…
作者はラファエル前派の画家としても知られるが、これはかなり物語要素のつよい詩。昇天したばかりの乙女は、地上に残してきた恋人のことを忘れられず、焦がれる思いを断ちきることができない。黄金(きん)に輝く天国の垣にもたれかかり、下界を見下ろす彼女…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。