2024年、3月。

これまでもウクライナの人とは接する機会はあったのだけど、はじめてウクライナの青年を同僚に迎えて仕事をした。日本には7年住んでいる、と言っていて、その数字でウクライナ侵攻が始まる前に日本に来たのだとわかる。

それからおよそ10日後、ロシア人の知人と代々木公園でフリスビーをして遊ぶ。風が強くて、円盤を投げてもあらぬ方向に飛んで行ってしまうこともあったけど、春の訪れを感じさせる気持ちのいい快晴。思いっきり笑った。笑ったはずなのに、帰宅して辺りが闇に包まれると、数日前に見たロシア軍のミサイルがウクライナに、そうしたテレビのニュースがふたたび頭に去来してしまう。

体験のほうに言葉が追いつかない。