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ジェフ・ライマン「オムニセクシュアル」(「SFマガジン」1991年11月号)

巽孝之が「セクシュアリティを脱構築するSF短篇としては三本の指に入る」という評価をしていて手に取ったのだが*、その期待をさらに上回る病気作だった。エレン・ダトロウ編のジェンダーSFアンソロジー、Alien Sexのために書き下ろされたものなのだが、書き…

「秋刀魚」32号(2021年)(特集:「台日彼女AB面宣言」)

我第一次看到這本的雜誌是通過「本の未来を探す旅 台北」,現在我正滿懷期待著下一期的雜誌。 我只去過台灣兩次度假,但我認為2021年第32期的“台日彼女AB面宣言”是一個前所未有的精彩專題。通過戰後日本戲劇中對女性的表現來追溯女性在社會中地位的變化,這…

「残雪研究」8号

残雪に関心がある人は、この号だけは持っていて損はしないと思う。理由は、「近藤直子著訳一覧」が掲載されているから(おそらくまだ在庫ありのはず)。 まず、これは「近藤直子の目録」であって、包括的な残雪の移入書誌ではない(たとえばすぐに気づいたもの…

山尾悠子「飛ぶ孔雀」(「文學界」2013年8月号・2014年1月号)

ハヤカワ文庫JAの『夢の棲む街』を読み了えたのは僕が19歳になった日の誕生日。それから幾らかの歳月も水のように流れたが、この人の作品を同時代的に読むことができるというのは僥倖というほかない。著者文芸誌初進出となる本作は、これまでの幻想小説的な…